2017/05/11

首の痛みはこれで解決!理学療法士が勧めるストレッチ6選!

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
松井 洸
ロック好きな理学療法士。北陸でリハビリ業界を盛り上げようと奮闘中。セラピスト、一般の方へ向けてカラダの知識を発信中。
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首が回らない、上を向くと痛い、動かせないといったことで悩まされていませんか?
寝違えた経験のある方であれば分かると想いますが、首に痛みや制限があると、生活上かなり支障がでてしまいます。
 
・首を温めたり、電気を当てているけど良くならない
・接骨院、整体で治療してもらっているけど良くならない
・首を動かすのが怖い
・寝違いや頭痛が多い
 
上記に当てはまる方は是非このまま読み進めてください!
 
良くならない方のほとんどは、首に原因がありません。
今回はそんな方のために、首の痛みについてまとめてあります。

首が痛い原因とは?

 
冒頭で首が痛い原因は首自体にないことがほとんどと述べました。
 
これは、カラダが全身つながっており、全身が関与して動きが起きているからです。
 
例えば、背中を思いっきり猫背にして上を向いてみてください。
次に、背中を伸ばして胸の前側を開くようにして上を向いてみてください。
 
どちらが上を向きやすかったですか?
 
当然、後者の背中を伸ばして上を向く方がやりやすかったですよね。
前者のほうがやりやすかったという方は、少し問題アリかもしれません。(笑)
 
このように、上を向くという首の動きには背中を伸ばすという動きも含まれています。
背中が常に丸まっているような方であると、同じように上を向くためには背中が動かない分、首が過剰に動く必要があります。
 
そのため、首を痛めてしまう、もしくは、首を痛めやすい状態であるということが言えるのです。
 
首じゃなくて背中に原因があったとしたら、いくら首を温めたり電気を当てたり、接骨院で揉んでもらっても良くならないのはわかりますよね?
 
パソコンなどデスクワークやスマホの操作でいつも猫背になっているあなた。
これを読んでハッとしたら姿勢を見直してみることが必要かもしれません。

上を向くと首が痛いのはなんで?

 
上述したように、上を向いた時に痛いのは背中が丸まっている場合に痛みが出やすいです。
他の要因を以下にまとめてあります。
 
・背中が丸まっている(猫背とよく言われる)
・巻き肩である
 →巻き肩だと、背中も丸くなる傾向にあります。
・腰が曲がっている、腰を反らすこがつらい
 →腰が曲がると背中も影響を受けて丸くなったり、逆に真っ直ぐになりすぎ、首に影響が出ます。
・座った状態で腰を伸ばしたままの状態を保つのがつらい
 →腰を伸ばしたまま保つことがつらい場合、骨盤を前に倒す、骨盤を起こした状態ができないということ。
  骨盤が後ろに倒れている傾向にあり、骨盤から腰→背中→首と影響が出ます。
・膝が伸びきらない
 →膝が伸びきらない状態、膝が曲がっていると骨盤→腰→背中→首と影響が出ます。
 
まとめると、体が丸まっている傾向が強いと首の動きが悪くなりやすいということ。
 
上に当てはまる項目ありませんか?

下を向くと首が痛いのはなんで?

 
下を向くと痛い場合、首〜ふくらはぎにかけての筋肉が硬くなっている可能性があります。
筋肉が硬いということは、柔軟性がなく伸びにくいということ。
 
床に足を伸ばして座った状態で下を向いてみてください。
次に椅子に腰掛けた状態で下を向いてみてください。
 
どちらがやりやすいでしょうか?
 
足を伸ばして座った状態で下を向くのがつらいという場合、筋肉による硬さが考えられます。
足を伸ばして座ると、腰〜ふくらはぎまでの筋肉が伸ばされるのでその影響が首に出ているのです。
 
上を向くと痛い場合と重なる部分もありますが、以下に要因をまとめてあります。
 
・背中が丸まっている
 →背中が丸まっていると、背中の筋肉が伸びきって硬くなる傾向にあります。
・巻き肩である
・背中が痛い、肩こりがある
・腰が曲がっている、腰を反らすことがつらい
・座った状態で腰を伸ばしたままの状態を保つのがつらい
・膝が伸びきらない
・ふくらはぎがつりやすい
 →普段からふくらはぎの筋肉に負担がかかって硬くなっていることが考えられます。
 
上に当てはまる項目がある場合、首〜ふくらはぎにかけての筋肉が硬くなっており、それが首に影響が出ている可能性があります。
 

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首の痛みの対処法

 
首に痛みの原因がないかもってことは分かったけど、じゃあどうしたらいいの?
 
ってことで、具体的にどうしたらいいのか解説していきます!
 
上述した通り、首の動きが悪くなる、負担がかかるようになることが問題です。
 
なんで首に負担がかかるかというと、首以外の部分の動きが悪くなっているのをかばって首が動きすぎている。
つまり、この動きが悪い部分を適切に動くようにしてあげたらいいわけです。
 
以下に問題となりやすい部分をピックアップして対処法を解説していきます。

胸椎(背骨の背中部分)のストレッチ

首が痛い方はこの部分の動きが悪くなっている場合がすごく多い。
まずは、ここを時間をかけて動きを出していきましょう。
 
①.丸めたタオルを二枚ほど縦に並べる
②.タオルの上に腰〜首の背骨が乗るように仰向けとなる
③.足は肩幅に、手は軽く外に開きいて置く
④.リラックスした状態で深呼吸をゆっくりと2.3分程度続ける
 
 

ポイント
・じわじわと背中が伸びる感じが出てきたらオッケー。
  ・力が入っていると中々感じにくいので、なるべくリラックスすることを意識

 
 
見やすいように頭を挙げていますが、実際にする際は頭をタオルにつけています

胸椎のストレッチ(手足の動きを利用する方法)

上記の胸椎のストレッチから応用させて、手足の動きを使って硬く動きが出にくくなっている部分に刺激を入れます。
手足の筋肉は背骨とも間接的につながっている部分もありますので、手足を動かすと背骨にも動きが伝わることを利用します。
 
①.開始位置は上記の①〜③と同様
②.両足内捻り・外捻り
③.両足を真横へ開いたり、閉じたり
④.片足ずつ交互に曲げたり、伸ばしたり
⑤.両手を内捻り・外捻り
⑥.両手を肩の位置まで開いたり、閉じたり
⑦.両手を組んで天井に突き出し、円を描くように回す
⑧.⑦の状態から肘を伸ばしたまま、突き出したり引いたりする
⑨.各10回ずつおこなう
 
 

ポイント
・②〜④は全て股関節(ビキニラインの真ん中)から動かすことを意識する
  ・⑤〜⑧は全て脇の裏側から動かすことを意識する、肩をすくめないことを意識する

 
 
 

 

お腹の筋肉のストレッチ

背中や腰が丸くなっていると、みぞおち付近の「腹直筋」と呼ばれるお腹の筋肉が硬くなっています。
これが背中を伸ばすことができない原因にもなるのでしっかりストレッチします。
 
①.肘を立ててうつ伏せに寝ます
②.その状態から腰を反らすように上を向き、10秒ストレッチ
③.ストレッチしたら元に戻り、5回程度おこなう
 
 

ポイント
・上を向く際、顎が下がらないように顎も上に向ける
  ・腰や背中が痛くなる場合、痛くないくらいに伸ばす

 
 

大腰筋のストレッチ

みぞおちから股関節にかけて「大腰筋」と呼ばれる筋肉が付いています。
これが硬く縮まると背中や腰が丸くなりやすいのでストレッチで伸ばします。
 
①.立った状態から片足を一歩前に着き、片手はみぞおち、反対の手は後ろ足の股関節をおさえる
②.後ろ足は膝を伸ばして、前足は膝を曲げて、ゆっくり腰を落とすように体重を前にかけていく
③.後ろ足のみぞおち〜股関節までが伸ばされるイメージで10秒ストレッチ
④.左右5回ずつおこなう
 
 

ポイント
・痛みがない範囲でゆっくりと伸ばす
  ・難しかったら何かにつかまりながらでも大丈夫

 
 

ハムストリングスのストレッチ

お尻の付け根から膝の裏にかけて付いており、先ほどの大腰筋と骨盤を介して反対の動きをもつ「ハムストリングス」という筋肉です。
ハムストリングスが硬くなると、大腰筋にも影響を与え、背中や腰が丸まります。
 
また、ハムストリングスは骨盤を直接後ろに倒す作用も持っているので、これも腰を丸める原因となります。
 
①.立った状態で足を肩幅に開く
②.股関節をおさえつつ、お尻を後ろへ突き出すように体を前に倒す
③.太ももの裏側、お尻の付け根の辺りが突っ張るのを感じたら元の位置に戻る
④.5回程度おこなう
 
 

ポイント
・体を前に倒す際、膝は伸びきらず曲げすぎず、足より前に膝が出ないようにする
  ・顔は常に前を向いて顎が下がらないようにする

 
 

首のストレッチ

首以外の部分も大事ですが、もちろん首自体もとても大事です。
 
①.首の付け根をおさえる
②.おさえつつ、首をおさえた側と反対へ倒す
③.②の状態を保ちつつ、首の付け根をおさえた側の肩を下方に下げて10秒ストレッチ
④.左右5回程度おこなう
 
 

ポイント
・痛くないくらい、気持ち良いくらいにストレッチする

 

まとめ

・首の痛みは首以外の部分が関係している
・体が丸くなっている傾向にあると首に影響が出やすい
・首〜ふくらはぎにかけての筋肉が硬いと首に影響が出やすい
 

おわりに

いかがでしたか?
思い当たる節がいくつかありませんでしたか?
 
温めたり、電気をかけたりしても変わらないという方は、ぜひご紹介したストレッチをポイントを守って続けていただくことをお勧めします。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 

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